昭和33年度 宅地建物取引員試験 受験票

 わが家の倉庫において、色々な場所をゴソゴソと掘り起こしていたら、「昭和33年度 宅地建物取引員試験 受験票」なるものを発掘しました。
昭和33年は、西暦1958年であり、この受験票は、わが国において、「宅地建物取引業法(昭和二十七年六月十日法律第百七十六号)」に基づき、初めて、「宅地建物取引員試験」(西暦2017年現在における「宅地建物取引士資格試験」)が開始された年のものであるということが判明しました。
この「宅地建物取引」(西暦1958年(昭和33年))という資格の名称が「宅地建物取引主任者」(西暦1965年(昭和40年))に変わり、更に現在の「宅地建物取引」(西暦2015年(平成27年))となった歴史的な経緯からみれば、資格の称号・呼称は異なっても、いわば「宅地建物取引に関する専門家を証明する地位」として、この資格には、実質的かつ本質的な意味における同一性・連続性・継続性があると言えます。
要は、呼び名が変わっても、中身は同じだということです。
したがって、このブログに掲載する写真の受験票は、わが国の歴史上において記念すべき「第1回宅地建物取引士資格試験」のものとも言えるかと思います。
ということで、いわば「歴史的な資料」として、その写真を下記のとおり、ここに公開しておきたいと思います。

昭和33年度第1回宅地建物取引士資格試験の受験票の写真

 受験者の「生年月日」欄をみると、「明治」と書かれており、この資格試験が歩んできた歴史の重みを感じます…。

 この「昭和33年度 宅地建物取引員試験 受験票」の裏面の記載によると、当時の「試験日および時間」は、次のとおりだったようです。

試験日 昭和33年11月16日(日曜日)
時間 午後1時〜3時30分

 ふむふむ、当時の試験時間は、2時間30分(150分間)だったんですね。ちなみに、現在は、2時間(120分間)ですよね。
それから、気になったのは、「携帯品」の「小刀」です。当時は、鉛筆をいわゆる「鉛筆削り」ではなく「小刀」といわれるもので削っていたのでしょうか…。なんと言いますか、平成の時代にあっては、なかなか想像する機会がなかったので、いざ、そんな時代もあったんだ〜…と想像すると、なんとなくワクワクしました。
あとですね、なんと、「法令集(解説等のないもの)」の使用が許可されていたのですねー。現在は、持ち込み不可ですよね。

西暦2016年度の試験実施結果との比較・検証(笑)

 比較する意味があるのかどうかは別として、ここでは、なるほどねー!と、ただ単に楽しむだけです(笑)。

試験年度 申込者数 受験者数 合格者数 合格率
昭和33年(西暦1958年) 36,646名 34,065名 93.0%
平成28年(西暦2016年) 245,742名 198,463名 30,589名 15.4%

 最も目を引くところは、やはり、昭和33年度の第1回試験の93.0%という合格率ではないでしょうか…。凄まじいですねー(笑)。
平成28年度の合格率は、15.4%ゆえに、今や、難関試験といえるのかも知れません。

平成28年版 宅地建物取引の知識

著者:不動産取引研究会
出版社:株式会社住宅新報社

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発行日: 2016年03月28日
判型: A5
頁数: 890

 「平成28年版 宅地建物取引の知識」は、平成28年3月に発売された、不動産関連業者および不動産関連業従事者にとって必携の書籍です。
不動産取引に必要な知識を網羅した詳細な解説で、昭和33年の初版(第1版)発行以来、幾多の実務家を輩出してきました。さらに実務家だけでなく、年々難化する宅建試験対策用の参考書としても活用できるものとなっています。
なお、株式会社住宅新報社の公式の情報(2017年2月初旬における「お知らせ」)によると、「平成29年版 宅地建物取引の知識」は発行されないことが決定したということであり、また、「平成30年版」以降の刊行予定は現在のところ未定であるとの旨が発表されています。
したがって、平成29年度においても、この「平成28年版 宅地建物取引の知識」が最新版の書籍ということとなります。
筆者の推察ではありますが、平成29年版を発行しない理由としては、おそらく、本書の内容として、重大な修正・変更が存在しないためと考えられます。
なお、次の記事も、関連記事として、ご覧いただければと思います。

(最終更新日:2017.3.21)

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